ChatGPTに代表される生成AIが話題になていますが、今回のWSでは「主権者教育での生成AIの活用方法を探ろう!」をテーマに、当団体のメンバである青木と原口からの情報提供、参加者のみなさんとのディスカッションが行われました。
原口からは、埼玉県知事選挙での実践事例(公開討論会の質問づくり、候補者情報の収集等)や、生成AIの概要などの情報提供されました。
- 公開討論会の質問づくりの事例では、ChatGPTが作成する質問文は、一見すると及第点の内容に見えるけれども、埼玉県の実態を考慮すると、本当にこの内容でよいのか、と疑問に思えるものもある。
- ChatGPTに過去の知事選のことを調べてもらうと、事実と反することが回答されている。 などです。
青木からは、横須賀市の活用事例についての情報提供がありました。
- 例えば、ChatGPTへの問いかけでは、条件設定を詳細にすると回答制度が上がること
- 作成された文章をもとに「壁打ち的に」発想していくためのツールとして使用すると良い結果がみられたこと など
企画の後半では、参加者の皆さんからの質疑や感想共有などが行われました。皆さんからは、教育や行政の現場から、人間がどのように生成AIと付き合っていくか、リテラシーをどう育成するか、テクノロジーの発達は「一般意思」の代わりとなりえるのか、教育は画一的であるべきなのか、などの議論が行われました。
今回の議題は「生成AI」がテーマではありますが、今後長く続く人類とコンピューターのかかわり方や、民主主義や学校教育のあり方、リテラシとはなにかなど、広くて深い鳥につながりました。
生成AIと共生する時代の教育とはなにか、考えさせられる一夜になりました。