サイトへ戻る

【教員向けワークショップ】大畑先生に学ぶ「『憲法改正、その前に。』~アクティブ・ラーニングで学ぶ立憲主義~」

2018年7月30日に大畑方人先生(東京都立高島高等学校教諭)を講師とした主権者教育の「けんみん会議 教員向けワークショップ」を東京・日本橋のWASEDA NEO会議室で開催し、約15名が参加しました。

· 教員向けワークショップ,シティズンシップ,主権者教育,大畑方人,憲法改正

次第

  • 日時:2108/07/30(金)19:00~21:00
  • 場所:WASEDA NEO 5階(東京都中央区日本橋1丁目4−1 コレド日本橋)
  • 共催:早稲田大学マニフェスト研究所 http://www.waseda-manifesto.jp/
  • 内容:①大畑先生の授業実践を体験、②授業についての質疑応答・討論
  • 模擬授業「『憲法改正、その前に。』~アクティブ・ラーニングで学ぶ立憲主義~」
  • 授業の狙い:憲法改正問題が現実の政治課題となってきた今、主権者たる国民は憲法の本質や意義をしっかりと理解しておく必要があります。本講座では、憲法に関するアクティブラーニング型の授業を体験していただき、主権者教育や法教育の授業づくりのヒントを得ていただけたらと思います。

■模擬授業「憲法改正、その前に。』~アクティブ・ラーニングで学ぶ立憲主義~」

 

生徒:「最近、憲法改正の話題をよく行くけど、そもそも憲法ってどんなものなんですか?法律とどう違うんですか?」

 

先生:「いい質問だねぇ。憲法と法律は、どれらも『法』ではあるんだけど、『誰に向けられたルールか?』という点で性格が異なるものなんだよ。・・・」

大畑先生の授業は、二人一組で朗読によるロールプレイをすることから始まりました。

参加者もそれぞれが役割を持つことで、自然に授業へと参加していきます。

朗読で場もほぐれた後に行われた解説では、授業のポイントになる概念が紹介されました。

法律:(目的があって)国家権力が法律で国民の権利・自由を制限するもの。
 

憲法:(権力がもつ暴走する危険性に対抗するために)
   基本的人権の保障(国民の権利・自由の保護をサポート)
   国家権力の権力分立(国家権力のブレーキ) といった役割を担う

 

立憲主義:憲法に基づいて政治を行っていこうとする考え方

続いて用意されていたプログラムは「僕らの憲法を作ろう!」

架空の国の物語・ロールプレイを通して、参加者が憲法作りに挑戦します。

国王が作った法律の下、統治される国で、ある日国王が心変わりをしてしまい・・・

朗読によるロールプレイを行って物語の世界に誘われた後は、グループワークで問題点を洗い出します。

ロールプレイの効果でしょうか、気が付くと皆が立ち上がって模造紙に書き込みをしているのが印象的なグループワークになりました。

各グループでの議論も白熱する中、「問題点はおおざっぱに把握できていれば大丈夫」という大畑先生のアドバイスをきっかけにグループでの議論は次のテーマである「具体的な憲法の条文つくりを通した問題解決」へと移ります。

「国王をどうしよう。今回みたいに問題を起こすこともあるし、廃止したほうが良いのかだろうか。でもこれまでの伝統を考えると残した方がよいのかもしれない」

「議論できれば問題出来なかったはず。議論する仕組み、例えば議会があればよいのではないか。でも、仮に議会を作ったとしてその役割や権限はどうしよう」

など、各グループで多様な意見が出ています。

「議論は深い。でも、なかなか条文にはまとめられない」

ふと、参加者の方が漏らした言葉が印象的な深い議論が繰り広げられた後、それぞれのグループの憲法案が発表されました。

その後、大畑先生が、実際に実践された授業で高校生が作成した憲法案を紹介され、締めくくりとして、「憲法」の意味を語源から読み解き、あっという間の模擬授業終了となりました。

模擬授業が始まる前、大畑先生から授業で大切にしている「3つのC」のご紹介がありました。

catchy:引きつけることと生きた教材

casual:日常的な課題を普段着の言葉で。(学校→地域→国→グローバル)

cool:政治を語ることはかっこいい。ロールモデルとの出会い

その通りに実践された模擬授業は参加者にとって学ぶことの多い1時間となりました。

■質疑応答模様

けんみん会議が開催する教員向けWSが目指すのは、参加者の学びだけではなく、模擬授業を実施いただく先生にとっても学ぶところのある場づくりです。

当日も活発な質疑応答がなされました。

  • 立憲主義を楽しむことができた。憲法を創る体験が楽しい。
  • 仮想の国の前提条件・情報がもう少しあった方が議論が深まったかもしれない。
  • 憲法の条文の具体性、抽象性をどこまで考えた方がよいのか迷った。本当に話した方がよいことに議論が集中するためにもイメージがあった方がよいかもしれない。
  • プログラムの構成上、どうしても立憲主義や現行憲法に近づいていく内容になりそうだが、それを正解としてよいのか。 等々

講師を務めていただいた大畑先生も、参加した先生方も、よりよい授業とするために真剣な議論が繰り広げられ、この日のワークショップは終了を迎えました。

■今後の予定

けんみん会議では、今後も主権者教育に取り組む先生方の授業を体験し、今後の授業づくりに活かしていくことのできる場づくりに取り組んでいきます。

今後も、隔月での開催を予定していますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

□次回ワークショップのご案内□

◇「第3回主権者教育の教員向けワークショップ
 みなさん、生徒役を体験して、新たな授業づくりに活かしてみませんか?

  • 日時:9月21日(金)19時開始~21時まで
  • 場所:早稲田大学マニフェスト研究所(日本橋)を予定
    〒103-0027 東京都中央区日本橋1-4-1日本橋一丁目
    三井ビルディング(コレド日本橋)5階 WASEDA NEO内
  • 内容:①山本先生の授業実践を体験、②授業についての質疑応答・討論
  • 講師:山本智也先生(筑波大学附属駒場中・高等学校 教諭)
  • 授業内容:議論につながる「問い」を活かした政治学習
    →主権者教育では、政治のしくみをルールブック的に学ぶことにとどまらず、政治事象を自分の頭で考える習慣をつけることが重要です。そのための「問い」(主発問、討議課題)をつくるポイントは何でしょうか?また、限られた授業時間の中で、「問い」を活かして考え、議論する活動をどのようにデザインできるでしょうか?授業例をたたき台に、議論しながら考えていきたいと思います。
  • 参加者:先着20名(大学生・大学院生も可)
  • お申込:「こくちーず」の入力フォームから申し込んでください(〆切:9月20日)
  • 主催団体:けんみん会議
  • 協力団体:早稲田マニフェスト研究所
すべての投稿
×

もう少しで完了します。

あなたのメールアドレスにメールを送信しました。 読者登録の承認のため、届いたメールのリンクをクリックください。

OK該当機能はStrikinglyより提供しています。